式典には候補者以外にもプレゼンターやパフォーマンスゲストとして多くの豪華スターが出席。まとめて紹介する。
◯「我的少女時代」
チェン・ユーシャン(陳玉珊)監督やキャストのダレン・ワン(王大陸)、ビビアン・ソン(宋芸樺)らが揃って登場。主演女優賞、新人監督賞、オリジナル映画楽曲賞の3部門にノミネートされていたが、惜しくも受賞はならず。
ビビアンはオープニングで主題歌「小幸運」を堂々と歌い上げた。◯グイ・ルンメイ最終審査の審査員を務めたグイ・ルンメイ(桂綸[金美])。
◯アーロン・クオックアーロン・クオック(郭富城)は「踏血尋梅」で主演男優賞にノミネート。式典ではカリーナ・ラムとプレゼンターも務めた。
◯ジャッキー・チェンジャッキー・チェン(成龍)は「終身成就賞」のプレゼンターとして登場。
◯アン・リーアン・リー(李安)監督はスー・チーとともに監督賞を発表。レッドカーペットでは、金馬奨は重要なイベントだと話し、「作品の撮影に追われている場合を除いてはなるべく出席するようにしている」と地元の映画界を注視する姿勢を見せた。
◯トン・ツージエン今回、出演作品3作品と投資をした1作品がノミネート、「徳蘭」で主演男優賞の候補にも入っていたトン・ツージエン(董子健)。21歳の若さながら自身の会社まで経営するというマルチな才能を発揮している。レッドカーペットではサングラスに大きめのジャケットやハットという個性的な装いを披露した。記者から洋服のブランドを聞かれるとあらかじめ用意していた手書きのリストを取り出してみせ、ジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督に「宇宙人みたいだ」と言わしめる場面も。前夜祭の囲み取材では弾けるような笑顔をふりまき、女性記者からは「可愛い」との声が上がっていた。
◯イーソン・チャンとレイニー・ヤンイーソン・チャン(陳奕迅)とレイニー・ヤン(楊丞琳)は映画主題歌の名曲メドレーをデュエット。「因為愛情」、「花様年華」、「盛夏光年」などを新たなアレンジで披露し、しっとりと歌声を聞かせた。
◯「湾生回家」ドキュメンタリー作品賞にノミネートした「湾生回家」からは、出演者の湾生らが出席。冨永勝さんは「出演しただけなのに(ノミネートされて)うれしい」と喜びを語り「台湾精神は素晴らしい。台湾が一番」と故郷への愛を示した。
(名切千絵)