賞の候補者のみならず、プレゼンターにも豪華スターの顔がズラリ。式典を華やかに彩った。
◇「イタズラな恋愛白書」コンビ&ヴィック
連続ドラマ部門主演男優賞のプレゼンターとして、人気ドラマ「イタズラな恋愛白書」(我可能不会愛[イ尓])に主演したアリエル・リン(林依晨)とチェン・ボーリン(陳柏霖)に加え、ヴィック・チョウ(周渝民)が3人そろって登場。
式典前に行われたレッドカーペットでも3人同時に姿を見せ、大歓声を集めていた。
◇レイニー・ヤン&ウィルバー・パン「笑うハナに恋きたる」(不良笑花)に主演したレイニー・ヤン(楊丞琳)とウィルバー・パン(潘[王韋]柏)のコンビは連続ドラマ部門主演女優賞を発表。
日頃から仲の良い2人は息もぴったり。数日前、レイニーがウィルバーにステージ上でのあいさつをどうするか相談を持ちかけた際、ウィルバーからは「簡単だよ。当日考えよう」との返事が返ってきていたのだという。
賞にノミネートされていたラン・ジェンロンやルビー・リンのほか、ミンダオ(明道)やシュー・シーディー(小S、徐煕[女弟])らもプレゼンターを務めた。◇過去の主演賞受賞者が一堂に第50回の節目にふさわしく、連続ドラマ部門の歴代主演男優・女優賞受賞者がステージに大集結。歴史の長さを視聴者に見せつけた。
◇あとがき音楽賞の金曲奨、映画賞の金馬奨と合わせ「三金奨」の一つに数えられる金鐘奨。6月に開催された金曲奨には海外メディアの姿も多くあったが、今回はほとんど見られなかったことから、台湾のテレビ番組に対する国際的注目度の低さが感じられた。日本では台湾ドラマが放送されているものの、それでもごく一部。大半は社会的地位の高いイケメン男性と普通の女性が恋に落ちるというロマンチックラブストーリーで、それ以外のものはあまり輸入されていないように思える。一方、受賞スピーチで一部の制作者がテレビ局の上層部に対し、ドラマ制作のさらなる支持を求めていたことから制作側が抱えている問題も浮き彫りになった。台湾のテレビ番組の発展や品質向上に伴い、今後国際的な注目も高まればと願う。
(名切千絵)