1. 総統グルメ?「清心飲食店」
最大の島である澎湖本島とその西側の島・西嶼をつなぐ「跨海大橋」を渡った先に位置。かつての総統、蒋経国も足を運んだ名店だが、決してセレブ御用達の高級店というわけではなく、手頃な値段で海鮮中華を楽しむことができる。魚の姿蒸し、姿焼き以外にも、エビやイカ、カキなどの魚介類をたっぷり用いたチャーハンや焼きそばも揃える。具材はどれもプリプリした食感で、口にした瞬間に新鮮さが感じられる。この日店内は大盛況。正午には、注文してから料理が来るまで1時間待ちという状況となった。2. 名前に仰天「馬糞ウニ」同じく西嶼にあり、赤レンガの伝統建築が特徴の二カン集落でウニの販売店。綺麗な見た目とは裏腹に、「馬糞ウニ」という名が付けられている。店主によると、店先のものは全て彼自らが海に潜って捕獲してきたという。一つぼ100台湾元でその場で焼いてもらい、いただくことができる。焼きたてのウニの殻の中からは香ばしい匂いが漂い、ゼリーのようにプルプルの身は、海水塩の味がやや強めでやみつきになる。(カン=山かんむりに坎)3. 焼きガキ食べ放題「海洋牧場」海上で魚介類の養殖を行う海洋牧場は、各種海産動物の夜釣りや沿岸を船で巡るクルージングなど、観光客向けに様々な海のイベントを用意。その一つがカキの食べ放題だ。本島馬公市の港を高速艇で出発し、内海を通って海上に浮かぶ養殖エリアへ移動。とれたてのカキを好きなだけ焼いて食べることができる。カキのお粥も準備されており、海鮮好きにとっては嬉しいひとときかも。4. 二種のおいしさ「蛋黄麺」人口最大の馬公市でも多くの美食に出会える。蛋黄麺(「蛋」は卵の意)は日本の醤油ラーメンのような見た目。魚介系スープとコシのある麺は、味わい深くどこか懐かしい。具材もチャーシュー、ネギ、もやしとシンプル。スープ麺の他に焼きそばも味わえる。5. 焼肉?トンカツ?「馬路益焼肉飯」馬公市の繁華街・中正路にある大衆食堂「馬路益」。看板メニューに「焼肉飯」を推しているが、出てきたのは豚肉を揚げたものを乗せた、台湾版の「カツ丼」と呼ぶべき代物で、日本人の思い浮かべる「焼肉丼」とは異なる。だが、ソース味が濃厚な「カツ」とご飯の相性はよく、ザーサイとさっぱり味の卵焼きもこってり感をおさえ、見事なハーモニーを演出。一杯60元。6. 具だくさんで溢れるスープ「親指麺」馬公市にある古めかしい店構えの食堂で売られている。全体的にはさっぱりとした味だが、イカや豚肉、豚のレバーといった具材をふんだんに使っており、ボリュームは十分。店主によると、「親指麺」の名の由来は二つあるとのこと。一つは客がその味に感動し「いいね!」と親指を立てたこと、もう一つは具材の多さがゆえ、料理を客の食台へ置く際に、店主の親指がスープに浸かってしまうことだそうだ。7. ケーキもアイスも赤い!「サボテンデザート」島内に多く生息するサボテンの果汁・果肉を用いて作られたので、赤く染まっている。ミルフィーユはしっとりとした甘さの中に、サボテン果汁のほのかな酸味が漂う。アイスには果汁も果肉もふんだんに使われていて、やや刺激的な酸っぱさがクセになる。