台北市の先端エリア・信義区にあるバー「BARCODE」で3月15日、横浜観光PRを目的とした街コンイベント「横浜×台湾 TOMODACHI PARTY」が開催された。
「街コン」は日本でも台湾でも参加した経験のない筆者だが、密かにずっと興味を抱いていた。今回、横浜市が主催するということで、どのような雰囲気なのか知りたいと思い参加することに。本篇では同イベントの模様をお届けする。
20~45歳までの男女を対象とした同イベントには、日本や台湾だけでなく欧米出身の参加者の姿も見られた。主催者側の関係者によると、参加者の割合は台湾と日本で7対3。平均年齢は30.4歳だという。参加費は事前申し込みの場合、1人900元(約3500円)。同時申し込みの人数が増えれば一人あたりの価格が安くなる料金制度が採用されていた。(4人申し込みだと1人600元)
会場には横浜・八景島シーパラダイスや原鉄道模型博物館など、横浜市の観光地のブースや、各種パンフレットが用意されていた。イベントは飲み放題、食べ放題で食事メニューには軽食の他に、横浜発祥の「家系ラーメン」も登場。カウンターの前には長蛇の列ができていた。筆者もラーメンにありつこうと思ったが、終盤にカウンターに行ってみると用意された約200杯はすべて配布完了しており、食べられなかったのは残念だった。また飲み物は、ソフトドリンクに加え、サントリーの「ほろよい」や「ザ・プレミアム・モルツ」など日系メーカーのお酒も。台湾では基本的に台湾ビールしか飲まない筆者だが、久々の日本のビールはやはり嬉しい。横浜市側のスタッフと参加者が仲良くなり、次は横浜に会いに来てほしいという願いの下、スタッフは仮装を行い、それぞれのニックネームの紹介が行われた。会は参加者全員での乾杯でスタート。ステージでは横浜市の紹介が行われる一方、参加者は思い思いに当日初めて出会う人々との交流を楽しんでいた。そこで、筆者は参加者に話を聞いてみた。参加のきっかけは多くの人が「友人の誘い」や「フェイスブックで情報を見た」を挙げていた。
参加した理由は、「日本のドラマや伝統芸能など日本文化に興味がある。会で日本人の友人を作って習慣や考え方について理解を深めたい」(台湾、劉さん、29歳)
「日本語を話すチャンスがないので、ここに来て日本人と話せればと思った」(台湾、鍾さん、36歳、日本への留学経験あり)
「友達を増やしたい」(日本、シマさん、39歳、台湾滞在歴6年)「台湾の人と知り合いたい」(日本、堀之内さん、29歳、出張で来台)
などの意見が聞こえ、純粋な「友達作り」を目的とした人が多いようにみえた。
台湾の参加者の中には日本語ができる人も多く、その流暢さにびっくりさせられた。中には、留学経験者や日系企業で働く人、仕事で日本とやりとりがある人などもいた。会の途中では横浜に関するクイズ大会や、台湾人と日本人で一緒に写真を撮るスマイルコンテストも行われ、会場は盛り上がりを見せていた。
イベントを締めくくる抽選会で、目玉の台北―羽田往復航空券を手にした幸運な台湾女性は、横浜に対する思いを語り、喜びをあらわにしていた。約3時間におよんだイベントでは、新たな友人ができた人も多かったようで、参加者は満足した表情で会場を後にした。