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台湾初 映画製作会社が上場申請 日本への市場拡大をねらう

2014/12/11 15:05
上場申請を発表した董俊仁ワンプロダクション董事長(左)、リー・リエ(李烈)氏(右)
上場申請を発表した董俊仁ワンプロダクション董事長(左)、リー・リエ(李烈)氏(右)

「ワンプロダクション」(影一製作所)が10月27日、台湾の映画製作会社として初めて新興株式市場(興櫃)に上場を申請した。台湾映画産業の発展とアジアへの市場拡大をねらう。

同社は電子機器メーカーなどを傘下に持つ「能率グループ」と映画プロデューサーのリー・リエ(李烈)氏による共同出資で2007年に設立され、11月に日本でも公開された「祝宴!シェフ」のほか、「モンガに散る」や「ORZボーイズ!」などのヒット映画を世に送り出している。

映画「祝宴!シェフ」劇中写真=台北電影節提供
映画「祝宴!シェフ」劇中写真=台北電影節提供
台湾の映画製作者は資金不足にあえいでおり、製作費を得るために家を抵当に入れる監督も少なくない。遠見雑誌12月号によると、リーは当初は上場に反対だったが、映画製作者の金銭面での苦労について振り返り、世間から資金を募ることで優秀な映画人がより製作に集中できるようにできればと上場申請の理由を語っている。

また、台湾映画の産業としての育成も目指す。数位時代12月号でリーは、豊富な資金や経験を持つ環境で映画を撮ることこそが市場拡大の基盤となると話している。産業発展による人材不足の解消もねらいのひとつ。

映画「モンガに散る」製作発表会見に出席した主演のイーサン・ルアン(阮經天)(左)、ニウ・チェンザー(鈕承澤)監督(中)、リー・リエ(李烈)プロデューサー(右)(2009年撮影)
映画「モンガに散る」製作発表会見に出席した主演のイーサン・ルアン(阮經天)(左)、ニウ・チェンザー(鈕承澤)監督(中)、リー・リエ(李烈)プロデューサー(右)(2009年撮影)
リーは視線を全世界に向ける。とりわけ重視しているのは文化差の少ないアジア市場だ。同社は2、3年以内に日本や韓国の映画関係者と共同で作品を撮りたいとしている。

同社の上場は2015年第3四半期になる予定。

(編集:名切千絵)

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