所変われば品変わる(13)

2011/08/04 15:33 文字サイズ: 字級縮小 字級放大

戦後、昔の参謀総長は統合幕僚長に変身し、陸上自衛隊は幕僚長の指揮下にある。戦時中、大本営発表に聞き慣れた台湾の人はまた中華民国の陸、海、空軍総司令、参謀総長や参謀長に馴染まなければならなかった。

陸軍軍官学校開校記念式典でのパレード。

陸軍軍官学校開校記念式典でのパレード。

もう一つ、日本統治時代(1895-1945)に生まれ育った台湾の人が馴染めないのは「士官」と「軍官」の違いだ。中国語で「士官」は日本の「下士官」に当たり、日本には「軍官」はいない。しかし、「軍官」が日本の「士官」であり、南台湾の高雄市鳳山区にある中華民国陸軍軍官学校は昔、東京にあった陸軍士官学校と全く同じものだ。

日本人は大変創造力のある民族で、必要に応じて沢山の和製漢字を作った。例えば、「辻」。それは実にいい和製漢字だ。之繞(しんにょう、しんにゅう)に「+」を乗っけて昔の「十字路」としたのは天才的な試みだ。漢字に「辻」がないので、中国人にその字を読めというのは無理だ。台湾のレキシコグラファー(辞書編集者)に頼んで新しい字引に入れてもらうといい。

次は「峠」。「辻」と同じように山偏の横に「上」と「下」をくっつけて「山の上り道と下り道の分岐点」としたのはまさに天来の一筆。もちろん、「峠」は漢字にはないので、中国語では読めない。