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1970年代台湾最速の花形気動車「光華号」、いよいよ引退へ
【観光】  2014-04-09  16:41
(花蓮 9日 中央社)台湾東部の花蓮と台東を結ぶ台湾鉄路の台東線(花東線)が今年6月末に全線電化されるのにともない、48年間活躍してきた「光華号」(DR2700型気動車)がついに引退することになった。

DR2700型は1966年に日本から導入したディーゼル車。同年10月末、蒋介石総統生誕80年を記念し、「光華号」として西部幹線で営業運転を開始。最高時速110キロと当時は台湾で最も速く、台北と高雄を4時間45分で結んだ「光華号」は黒い蒸気機関車と対比され、その無塗装銀に輝くステンレス車体にちなんで“白鉄仔(ペーティアー)”と呼ばれた。また、最も豪華な列車としても有名で、車内天井には扇風機が取りつけられ、乗客に弁当やお菓子、お茶を届ける女性乗務員の“光華小姐”は当時の花形で憧れの的だった。

1979年の西部幹線の電化完成で「自強号」にバトンを渡した「光華号」は活躍の場を東部に移し、これまで花蓮-台東間で通勤・通学用の区間車(各駅停車)として運行されてきた。1日14本の運行で乗客は多くないが、連日熱心な鉄道ファンが記念乗車を楽しみ、日本人観光客も少なくないという。

車窓が開閉可能なため、いつでも外の風に当たることができ、鳳林、関山などの駅ではホームの販売員から窓を通して直接駅弁を購入することもできる。しかし、こんなのんびりした光景も今後は過去のものとなる。

現在残っている「光華号」は15両。部品の生産が終了していることもあって維持が難しく、6月末に予定されている台東線の電化後に第一線を退き、東部では代わりに同じく日本から輸入した振り子式新型特急電車、TEMU2000型「プユマ(普悠瑪)号」が活躍する。

台鉄では「光華号」を動態保存することにしており、将来、鉄道イベントなどの機会には再び姿を見せてくれそうだ。

(汪淑芬/編集:谷口一康)
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