ホーム > ニュース検索
台湾鉄道、一斉警笛で2年前殉職の運転士を追悼
【社会】  2014-01-17  18:44
(台北 17日 中央社)自らを犠牲にして大勢の乗客の命を救った台湾鉄道の特急列車の運転士、蔡崇輝さんが亡くなって17日で2年となったのを受けて、台鉄では同日午前10時ちょうどに全列車が5秒間一斉に警笛を鳴らし追悼の意を表した。

2012年1月17日、桃園県・埔心駅近くの踏切で特急列車の太魯閣(タロコ)号が線路内に侵入してきた砂利運搬トラックと衝突した。乗客約300人の安全を守ろうと、運転していた蔡さんはブレーキのレバーを握りしめ続けて列車の暴走を防ごうとした。その結果、先頭車両が大破したものの乗客には1人の死者も出なかった。しかし、蔡さんは避難可能であったにもかかわらず衝突する最後の瞬間まで運転席に留まり殉職した。

当初、蔡さんの死亡は危険を冒した「任務中の殉職」に該当しないとして、最高レベルの労災補償は認められなかったが、行政院など各関係部門の2年来の努力が実って、蔡さんは命日の前夜になってようやく尊厳を取り戻すことができた。

これに対し、遺族で妻の王麗娟さん(=写真)は「やっと正義を取り戻すことができた。これで夫には安らかに眠ってほしい」と心境を述べた。

(蔡和穎/編集:荘麗玲)
※中央社フォーカス台湾に掲載の記事・写真・イラストの無断転載・利用を禁じます
戻る