日本のライブを台湾で生配信 コロナ下での新しい交流の形/台湾・苗栗

【観光】 2020/08/05 12:03 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
無観客ライブで「上を向いて歩こう」などを熱唱する高橋あず美さん=祺峰休閒事業提供

無観客ライブで「上を向いて歩こう」などを熱唱する高橋あず美さん=祺峰休閒事業提供

(苗栗中央社)北部・苗栗県三義郷で1日、長野県の善光寺で行われた無観客ライブを生配信するイベントが開催され、地元出身の歌手、高橋あず美さんが、新型コロナウイルスの影響で日本に旅行できない台湾の人々に歌声で元気を届けた。

三義郷公所(役所)は2018年、軽井沢観光協会と「文化教育観光連携」を締結。郷内に残る廃線を活用した「旧山線レールバイク」の運営会社がしなの鉄道と乗車券交流を行うなどして交流を深めてきたが、コロナ禍で中断を余儀なくされていた。

長野県によれば、同県へのインバウンド観光客数は台湾が最多。このため、台湾とつながれる新しい発信の形を目指して地元ゆかりのアーティストが県内の景勝地で無観客ライブを行うプロジェクトを企画。交流の続行を願う苗栗県政府文化観光局や三義郷公所などがこれに呼応し、台湾側のイベントを主催した。

台湾で会場に選ばれたのは、しなの鉄道と乗車券交流を行う「旧山線レールバイク」が発着する勝興駅そばのイベント広場。高橋さんは台湾の人々に向かって「みなさんがきょう一日、楽しめますように」と中国語であいさつし、「上を向いて歩こう」や自身のオリジナル曲「ビリーブ」などを熱唱した。このほか、加藤久雄長野市長も「日本が大変な時にいつもご支援をいただきありがとうございます」とメッセージを送り、台湾の人々の来訪を待つ心境を伝えた。

長野県との連絡窓口の代表を務める台湾の陳劭瑜さんは、今回の「オンライン旅行」を通して台湾の人々に同県の芸術、文化、生活などを体験してもらい、新たな交流スタイルを発展させたいと期待を示した。

(魯鋼駿/編集:塚越西穂)