日本時代から残る旧山線、観光路線として活性化へ 24年に修復完了/台湾

【観光】 2020/02/19 17:59 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
旧山線の一部区間を活用したレールバイク

旧山線の一部区間を活用したレールバイク

(台北中央社)台湾鉄路管理局(台鉄)は18日、日本統治時代に建設された廃線「旧山線」を活性化させる計画の始動を発表した。政府が約20億台湾元(約70億円)を拠出し設備の修復など環境整備を進め、観光路線として活性化を図る。周辺の観光資源ともつなげることで地域一帯の振興を目指す。修復工事は2024年に完了する見通し。

中部の山岳地を走る旧山線は日本統治時代に開業した全長15.9キロの路線で、1998年に廃止された。自然に囲まれた沿線では美しい景色が楽しめることから、政府や民間団体から活性化を望む声が上がり、運行再開を目指す取り組みが続けられてきた。昨年7月には、一部区間でレールバイクの正式運行が始まった。

台鉄によれば、今回の計画は台鉄と、同線が通る中部の台中市、苗栗県の3者が協力して提案。鉄橋やトンネルの修復、踏切の撤去などの環境整備を行い、安全を確保した上で、レールバイクやトロッコ列車のような「多様な輸送手段」による観光路線を造り上げるとの方針を示している。

台鉄は、苗栗の鉄道文物展示館や、台中の鉄道文化園区、彰化の扇形車庫、中部を走るローカル線、集集線など周辺の鉄道観光スポットも旧山線と統合し、中部全体を盛り上げたいと意気込む。林佳龍交通部長(交通相)は昨年、客家の人々の文化振興を目指して政府が推進する「客家ロマンチック街道」(浪漫台三線)も組み込む構想を打ち出していた。

台鉄は、当初構想していた同線の運行再開より大きな効果が見込めるとの見方を示す。計画は台鉄がまとめた後、交通部(交通省)に送られ、同部の認可を待って、行政院(内閣)に提出される見通し。

(汪淑芬/編集:楊千慧)