日本統治時代建設のアーチ橋、修復工事終盤に/台湾

【観光】 2020/01/09 19:26 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
修復工事が終盤に入った「三峡拱橋」=読者提供

修復工事が終盤に入った「三峡拱橋」=読者提供

(新北中央社)日本統治時代に建設された北部・新北市三峡区のアーチ橋「三峡拱橋」で行われていた修復工事が終盤に入った。同区の陳文俊区長は8日、今月19日にも通行止めを解除する見通しを示した。

1933(昭和8)年に供用開始された三峡拱橋。それまで水路中心だった地元の交通が陸路へと移行する歴史の分岐点となった。当時流行したアールデコ様式の装飾が施されたその姿は地元のランドマークとして親しまれ、当時活躍した同地出身の画家、李梅樹も「三峡春暁」、「生命」などの作品に描き込んだ。台湾にほぼ完全な形で現存する日本統治時代の橋として、2007年に台北県(現新北市)の古跡に登録された。昨年4月に修復工事が始められ、このほど、橋を覆っていた足場が取り払われた。

ところが、補修箇所の色が従来の色味と異なり、まだら模様を呈していたことから、地元の情報を共有するオンラインコミュニティーには、「ばんそうこうを貼ったようだ」「美的センスがない」などという批判の声が相次いだ。

陳氏は住民の反応について、現場を視察した新北市の文化資産審議委員が、色の違いは4~5年たてば見分けがつかなくなるとの見解を示したと説明。旧暦の年越し準備をする地元の人々の便宜を図るためにも、旧正月(今年は1月25日)までに通行が可能になるよう施工を急ぎたいと述べた。

(黄旭昇/編集:塚越西穂)