宜蘭と花蓮結ぶバイパス全線開通 台北からの直行バスも運行開始/台湾

【観光】 2020/01/07 19:16 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
「蘇花公路」バイパス全線開通を喜ぶ蘇行政院長(前列右から3人目)ら

「蘇花公路」バイパス全線開通を喜ぶ蘇行政院長(前列右から3人目)ら

(花蓮中央社)東部の宜蘭県と花蓮県を結ぶ唯一の道路「蘇花公路」で9年近くにわたって進められてきたバイパス整備が完了し、6日午後4時に全線が開通した。これに合わせ、北部と花蓮をつなぐ直行バスの運行も同日に開始された。

蘇花公路は断崖絶壁に面しており、道路幅が狭い上にカーブも多く、事故や災害が多発する交通の難所。特に危険性が高い3区間(全長38.8キロ)の状況を改善し、安全性を高めるためのバイパス整備が2011年に着工した。バイパス区間はトンネル8カ所(24.6キロ)、橋12基(8.5キロ)が大部分を占める。このうち「蘇澳-東澳(いずれも宜蘭)」区間が2018年2月に開通し、残った「南澳(宜蘭)-和平(花蓮)」、「和中-大清水(いずれも花蓮)」の完成が待たれていた。

開通式は新しく設けられたトンネルの前で行われた。交通部(交通省)公路総局の陳彦伯局長は、これまで片道約2時間半強を要していた蘇澳-花蓮間の移動について、バイパスを使えば約59分短縮できると喜びを示した。

蘇貞昌行政院長(首相)は報道陣の取材に対し、今回のバイパス開通がゴールではないと強調。蘇花公路の安全をさらに向上させる計画があり、昨年末に実行可能性調査が行政院(内閣)で承認されたと説明し、今後も引き続き、花蓮・台東の人々が安全に帰宅できる道路を整備していきたいと意欲を示した。

直行バスは、台北客運と統聯客運が運行する「南港(台北市)-花蓮」(所要時間約3時間半)と首都客運による「板橋(新北市)-花蓮」(同約4時間)の2路線。花蓮側の発着駅はいずれも台湾鉄道の花蓮駅で、途中、宜蘭の蘇澳駅と花蓮の新城(太魯閣)駅に停車する。3社合わせた運行本数は深夜便を含め、平日1日計94往復、休日同計118往復。快適さと美しさを追求して開発された3列シートの新型車両「回遊号」も11台投入された。

出張先の台北から戻るのに早速直行バスを利用したという花蓮市在住の男性は乗り心地について、客席が広々として快適だったと称賛した。

(李先鳳、沈如峰、魯鋼駿、汪淑芬/編集:塚越西穂)