集集線のラッピング列車、運行開始 台湾大地震からの復興アピール

【観光】 2019/09/19 15:22 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
林交通部長(左)と自作のタイワンヤマネコのイラストを無料で提供したMolodtsovaさん

林交通部長(左)と自作のタイワンヤマネコのイラストを無料で提供したMolodtsovaさん

(南投 19日 中央社)台湾鉄路管理局(台鉄)のローカル線、集集線の新しいラッピング列車が18日、運行開始した。林佳龍交通部長(交通相)は、1999年9月21日に集集(南投県)を震源に発生した台湾大地震から今年で20年だと述べ、被災地を走る同列車には復興の成果を示す意味があると力説した。鉄道観光振興や生態系保護への期待も込められているという。

集集線は二水(彰化県)-車テイ(南投県)間を結ぶ全長29.7キロの路線。地元の特色が伝わるようデザインされたラッピング列車の外観や内装は特産のバナナをイメージした黄色で統一。車内では集集線の歴史や豆知識を紹介している。4両編成の車体には台湾とロシアのアーティストがそれぞれ描いたタイワンヤマネコ(石虎)のイラストが交互に描かれた。(テイ=土へんに呈)

タイワンヤマネコのイラストをめぐっては、本来台湾人アーティストがデザインを手掛けており、先月20日にお披露目されたが、インターネットの販売サイトから購入したヒョウだったことが判明。改めて描き直すことになった。一方、ヒョウのイラストの原作者であるロシア人アーティスト、Katya Molodtsovaさんがこの件を知って自作のタイワンヤマネコの絵を無料で提供すると申し出、両アーティストの作品が同時に用いられることになった。

林部長は感謝のしるしとして、列車の出発式にMolodtsovaさんを招待。双方の出会いはサプライズだったと喜び、ロシア在住の台湾観光大使としてより多くの人に台湾の素晴らしさを伝えてほしいと切望した。Molodtsovaさんは台湾について、これまで映画を通してしか知らなかったが、実際に訪れてみると日本に似ていると感想を述べ、情熱的で食べ物も美味しいと称賛した。

ラッピング列車は今後1年間運行される予定。台鉄と共に同列車を企画した交通部(交通省)観光局は、列車を通じて沿線の産業や文化に対する理解が深まり、タイワンヤマネコへの関心も高まればと期待を示している。

(余暁涵/編集:塚越西穂)