日本統治時代から現代まで 製糖業の歴史伝える展示会/台湾・雲林

【観光】 2019/08/07 17:24 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
展示会場の一角=雲林県政府提供

展示会場の一角=雲林県政府提供

(雲林 7日 中央社)中部・雲林県の製糖業の歴史を伝える展示会が6日、県内の斗六文化センターで開幕した。張麗善県長は、かつて県内には複数の製糖工場が設けられ、地元の経済、交通の発展や人口増加に寄与したと紹介し、展示を通じて同県や糖業文化に対する認識を深めてほしいと呼び掛けた。

製糖大手、台湾糖業(台糖)の資料によると、日本統治時代の1906(明治39)年、同県虎尾地区に大日本製糖虎尾製糖所(現台糖虎尾製糖工場)が設立された。糖業鉄道が近隣各地を結ぶ交通網となり、農村地帯だった同地に人が集まり、町が形成されていった。雲林には35(昭和10)年ごろまでに計4カ所の製糖工場が設けられ、生産拠点として栄えたが、戦後は製糖業が徐々に衰退。3カ所の工場が合併や閉鎖などで姿を消し、現在も稼働しているのは台糖虎尾製糖工場のみとなっている。

同県文化処の陳璧君処長によると、展示は3つのエリアに分かれており、製糖業の歴史を伝える第1エリアでは狭軌鉄道を含む各時代の糖業鉄道や人物を、工場の内部を再現した第2エリアでは製糖の過程を紹介する。大型スクリーンを設置した第3エリアでは製糖工場の過去、現在、未来をテーマに映像作品を放映する。ドキュメンタリーフィルムでは当時の少年工やトロッコ列車の車掌第1号となった女性、鉄道整備士らの物語なども取り上げられる。

展示期間は1年間で、月曜休館。

(江俊亮/編集:塚越西穂)