台北の温泉郷、北投で納涼イベント 日本統治時代の名残伝える

【観光】 2019/07/12 12:11 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
北投温泉博物館で11日行われた「北投納涼祭」PR会見の様子

北投温泉博物館で11日行われた「北投納涼祭」PR会見の様子

(台北 12日 中央社)台北市内の温泉郷、北投で、日本統治時代の名残をとどめる「北投納涼祭」が行われている。祭りを主催する北投温泉博物館は8月25日までの毎週末、地元の納涼会の歴史を伝える特別展や講座を開くほか、館外広場で納涼夜市や音楽会なども開催する。隣接する台北メトロ(MRT)新北投駅や北投公園などでも関連イベントが催される。

台北市文化局によると、1902(明治35)年、台湾総督府が北投、円山で台湾初となる納涼電車を運行。車内で無料の弁当やビールを配布したほか、北投会場では各種公演や花火なども行われた。

1913(大正2)年には大衆浴場(現・北投温泉博物館)が竣工。北投の温泉地としての地位が確立された。同年8月9日、当時の大手紙「台湾日日新報」が台北大納涼会を実施し、約5000人を集める大盛況となった。会場は各種のまばゆい電飾が施され、楽隊の演奏や芸者の踊りなど舞台イベントのほか、活動写真(映画)の上映や蓄音機による音楽放送なども行われた。会場ではおでんや冷麺、ビール、ソーダ水などが売られ、35種類の花火が打ち上げられて来場者を喜ばせた。この納涼会がその後、多くの人々のレクリエーション習慣に影響を与えたとされる。

(梁珮綺/編集:塚越西穂)