海に輝く「青い涙」 離島・金門では近距離で観賞可/台湾

【観光】 2019/04/08 17:35 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
金門県の観光名物「青い涙」=金門県撮影学会提供

金門県の観光名物「青い涙」=金門県撮影学会提供

(金門 8日 中央社)海に青い光が浮かび上がる幻想的な光景「青い涙」が離島・金門で見ごろを迎えている。この光景は馬祖列島の観光名物とされていたが、金門でも観賞できることが近年知られてきている。金門県撮影学会の許進西理事長は、金門は地形の関係で馬祖より近距離で観賞できることが多いと話す。発光体を手ですくったり、光り輝く海に足を踏み入れたりすることもできる。

同県水産試験所(水試所)によれば、金門では青い涙が元から見られたが、中国に程近い同県は以前軍の管理下にあったため、一般市民は海辺に近付けず、注目されていなかったという。

青い涙は自然現象で、水試所によると毎年4~5月は気温が上がり日差しも強まるため、海中の栄養分が豊富になり、植物プランクトンが増殖する。波で揺れたり、ぶつかったりするとこれらが発光するため、青い涙は波打ち際で見られることが多い。

県内で有名な観賞スポットは、本島北西部の沿岸にある慈湖。許理事長は、地形が比較的平坦で安全なのに加え、対岸アモイの夜景も見られると話した。

だが撮影学会によると、青い涙は光量が少なく発光する時間が短い上に、周辺の光の影響を受けやすい。観賞スポットを2日間回り、本島南西部の建功嶼でやっと見ることができたという女性は、海に足を踏み入れると、青く輝く水しぶきが上がったと感激を示した。

董森堡県議員は、青い涙を金門の観光名物としていきたい考えを示している。水試所は、観察ツアーに生態に関する教育を取り入れ、環境保護に対する意識向上を図る方針だという。

(黄慧敏/編集:楊千慧)