日本時代の旅館、修復・再開業へ 大型シートで当時の姿再現/台湾

【観光】 2019/02/12 15:22 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
落成当時の姿を描いた大型シートで覆われた旧大和旅社

落成当時の姿を描いた大型シートで覆われた旧大和旅社

(屏東 12日 中央社)日本統治時代に南部・屏東市に建てられた旅館「大和旅社」の再開業に向けた修復工事が進められている。長期間を要する歴史建築の修復を工事段階からアピールしようと、建物全体が今月初旬、落成当時の姿を描いた大型シートで覆われた。修復完了時の様子が手に取るように分かるユニークな手法で、工事終了への期待感を高める。

大和旅社は日本統治時代に屏東駅前にあった唯一の旅館で、1939(昭和14)年に建てられた。当時日本に留学して建築を学び、戦後は主に南部で活躍した建築士、陳仁和が手掛けた3階建てのモダニズム建築で、1階がビリヤードクラブや飲食店、2~3階が33部屋を有する旅館だった。間仕切りや構造がおおむね良好な状態で保たれており、2014年に屏東県の歴史的建造物に登録された。

修復プロジェクトの責任者によると、旅館は第2次世界大戦後に大成旅社と改名し、1999年まで営業していた。2011年に物件を入手した現在の所有者が修復を希望し、昨年8月に着工。今年5月に1階の喫茶店が一足早く開店し、8月に部屋数20室の旅館が開業する予定だという。

(郭シセン/編集:塚越西穂)