飛び回る鷹型の凧で鳥害防止 新たな田園風景に/台湾・台東

【観光】 2019/01/27 18:35 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
鳥害防止のために台東の農家が取り入れた鷹型の凧

鳥害防止のために台東の農家が取り入れた鷹型の凧

(台東 27日 中央社)1期作の田植えが行われている南部・台東県では、カルガモによる食害を防ぐために飛び回る鷹をモチーフにした凧が大きな効果を上げている。地元の新たな風物詩になればと農家は期待を寄せる。

稲穂をバクバクついばむカルガモは地元の農家から“ヤクザ鴨”と呼ばれている。深刻な場合、最大で約2000平方メートル、約2割の稲穂が被害に遭う。農家の悩みの解決策として鷹型の凧を導入。1万平方メートル当たり凧2~4個を飛ばせば、コストは1000台湾元(約3500円)で済み、手間も省ける。

農家の話では、年中無休で空を舞う“鷹”のおかげで、カルガモは姿を見せなくなった。2期作でも同じ効果が得られた場合、凧の使用を続ける姿勢を示した。

地元の生態系の保全従事者によると、台東は縦谷の地形が発達し、大小の渓流が多くあることから、昔からシベリアや中国などの水鳥が越冬するのに適している。だが、近年は自然環境の変化により、シベリアから飛来するカルガモは冬が終わっても帰らない留鳥になり、農作物に大きな被害をもたらしているという。

(盧太城/編集:荘麗玲)