旧日本軍の宿舎群に新店舗が続々 眷村文化伝える/台湾

【観光】 2019/01/12 14:08 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
クリエーティブな店舗が相次いでオープンする勝利星村

クリエーティブな店舗が相次いでオープンする勝利星村

(屏東 12日 中央社)戦後中国大陸から台湾に移り住んだ軍人やその家族らが暮らした集落「眷村」を活用した観光スポット、南部・屏東市の「勝利星村創意生活園区」(勝利星村、V.I.P ZONE)で、作家や画家のワークショップやエコツアー、先住民工芸などを扱う店舗が今月から続々とオープンし始めている。これら文化色、地方色が濃いクリエーティブストアの参加により、地域観光に新たな活力が注入されることが期待される。

勝利星村は、日本統治時代の1928(昭和3)年に建設された旧日本軍の官舎を戦後そのまま中華民国陸軍の宿舎として利用した「勝利新村」と1951年に建てられた「崇仁新村」を前身とする。2007年に屏東県の歴史的建造物に登録された。敷地内に残る70棟の日本家屋は段階的に修復が進められ、これまでも飲食店などが入居していた。同県政府は全エリアを、眷村文化の伝承やアート空間などのテーマに分けて運営する方針で、昨年6月、新たに修復を終えた20棟について入居者の募集が始められていた。

入居者の一人、画家の鄭開翔さんが開くワークショップは、屋外に防空壕がある家。同地出身の共同経営者の記憶を基に、家具や内装で1950~60年代の風景を再現した。絵を展示するだけでなく、来訪者に眷村での生活を実感してもらいたいという。

エッセイスト、小説家などとして活躍する張暁風氏の家を借り受けることが決まった地元の作家、郭漢辰さんは、張氏が生活していた部屋を元通りに復元すると約束したと明かし、今後ここを拠点に、地元の作家と共に屏東の文学をアピールしていきたいと意気込んだ。

(郭シセン/編集:塚越西穂)