プユマ号脱線 事故前に空気圧異常 3日以内の上下線再開目指す=台鉄

【観光】 2018/10/22 13:59 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
事故現場の復旧作業を経て、23日午前、一部列車が運行を再開

事故現場の復旧作業を経て、23日午前、一部列車が運行を再開

(台北 22日 中央社)東部・宜蘭県で21日に起きた特急プユマ号の脱線事故について、台湾鉄路管理局(台鉄)は22日、記者会見を開き、事故発生前に運転手から、ブレーキの制御に関わる空気圧が低下しているとの報告が複数回にわたってあったと明らかにした。事故原因については調査中で、できるだけ早く発表するとしている。3日以内の上下線運転再開を目指す。

台鉄の朱来順主任秘書は、自動でブレーキを動作させる自動列車防護装置(ATP)が作動していなかったのではないかとの指摘について、事故原因がATPに関連するか調べていくとしながらも、現時点では証拠が見つかっていないと語った。また、運転手については相当の経歴があるとし、操作技術に問題はなかったはずだとした。

現場はカーブになっており、スピードの出しすぎが事故原因になった疑いも浮上している。台鉄の技術担当者は、空気圧の低下によって速度が加速されることはないと説明。また、空気圧低下の報告を受け、技術員が宜蘭駅で車両の点検、修理を行った後、表立った問題がなかったために運転を続け、その後は運転手から空気圧不足に関する報告はなかったと明かした。

蔡英文総統は22日朝、事故現場を視察。3日以内の上下線運転再開に期待を寄せた。

事故発生を受け、一部区間で運転見合わせが続いていたが、22日午前5時過ぎから単線双方向運転で運転が再開された。

台鉄によると、事故は21日午後4時50分、冬山-蘇澳新駅間(いずれも宜蘭県)で発生。台東行きプユマ号(8両編成)の全車両が新馬駅付近(同)で脱線し、4両が傾いた。乗客366人のうち、18人が死亡、187人が重軽傷を負った。

(余暁涵/編集:名切千絵)