台中・緑川にグッドデザイン賞 日本統治時代の橋復元、地域を再生/台湾

【観光】 2018/10/04 16:46 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台中市の緑川=同市水利局提供

台中市の緑川=同市水利局提供

(台中 4日 中央社)中部・台中市が近年、景観整備を進めていた緑川が3日、日本デザイン振興会が主催する2018年度のグッドデザイン賞を受賞し、グッドデザイン大賞など特別賞の候補となる「ベスト100」に選出された。緑川のブランド化を通じて地元産業に活路を開き、エリアの再生を果たしたことが評価された。

緑川は台中市の旧市街を流れる川。日本統治時代は川面に緑を映す美しい川として親しまれたが、都市化が進むとともに地下水路となり、存在感が失われていった。市は2015年、水の浄化と周辺の緑化を行う景観整備プロジェクトに着手。工事中、日本統治時代に建設された「桜橋」の橋桁や橋脚が残されていたことが分かり、復元も決まった。今年2月に景観整備が完了、桜橋も復元され、現代的ながらも懐かしさを感じさせるスポットに生まれ変わった。

市は緑川周辺の景観をブランドとして商標登録している。旧市街と日本統治時代のイメージをデザインしたロゴマークを使い、地域独自の魅力をアピール。ロゴマークをあしらったマンホールや街灯が周辺の歩道に設置された。

同市水利局の周廷彰局長は、今回の受賞は河川工事やブランドデザインなど領域をまたいだ挑戦を重ねてきたプロジェクトチームにとって励みになったとコメント。緑川を起点に、台中や都市のクリエーティブな対話がより活発になればと期待を寄せた。

台湾からは今年60件がグッドデザイン賞を受賞。ベスト100には緑川を含む5件が選ばれ、台中市からは建築家、伊東豊雄氏が設計を手掛けた「台中国家歌劇院」も入選を果たした。大賞などの特別賞は31日に発表される。

(カク雪卿/編集:楊千慧)