日本統治時代開業の廃駅跡で景観整備 観光振興に期待/台湾

【観光】 2018/06/22 16:40 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
田浦駅を視察する魏嘉賢花蓮市長(左から2人目)=同市公所提供

田浦駅を視察する魏嘉賢花蓮市長(左から2人目)=同市公所提供

(花蓮 22日 中央社)東部・花蓮市の魏嘉賢市長は20日、日本統治時代に開業し、その後廃止された市内の「田浦駅」を視察した。景観整備の関連工事は昨年末に完了しており、ガジュマルや古井戸など昔からの風景を残す一方で、駅名標、時刻表、切符売り場などが再現された。魏市長は、鉄道の要素と市内に多く住む客家の人々の文化を結びつけることで、地元の観光振興につなげたいと意気込んだ。

花蓮と台東を結ぶ台湾鉄路管理局(台鉄)台東(花東)線の駅で、旧花蓮駅と旧吉安駅の中間に位置していた。1910(明治43)年に「荳蘭駅」として開業。1937(昭和12)年に田浦駅と改称した。かつてはサトウキビやコメ、木材などの輸送拠点として栄えたものの、1980年の北廻線開通に伴い吉安新駅と統合されることになり、1982年に廃止された。駅舎は廃止後もしばらくは残っていたが、台風被害を受けたのを機に1992年に撤去された。

花蓮市公所(役所)は2000年から、市内の廃線跡と周辺約2.6キロの整備を段階的に進めている。魏市長によると、今後は、廃線を活用した遊歩道と旧田浦駅を帯状につなげることを目指す。完成の暁にはジョギングやサイクリングにも最適な市民の憩いの場になるほか、市の新しい観光資源になることも期待されている。

(李先鳳/編集:塚越西穂)