日本統治時代建設「旧台南州会」の修復工事着工 完成後は図書館に/台湾

【観光】 2018/06/18 18:36 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台南市政府提供

台南市政府提供

(台南 18日 中央社)南部・台南市の市定古跡「旧台南州会」で18日、修復工事が始まった。同建物は日本統治時代の1935年に議会庁舎として建設された。工事では戦後に増築された部分を撤去し、建設当初の姿を蘇らせる。2020年7月に完工予定。その後は公共図書館として生まれ変わる。

同建物は戦後は台南市議会に使用されていたが、1998年に議会が移転してからは十分な有効活用がされていなかった。2004年に市定古跡に登録された。同市政府文化局の葉沢山局長によれば、修復工事にかかる費用は4470万台湾元(約1億6360万円)。市の予算に加え、文化部(文化省)から補助金を獲得した。

完成後の図書館では、日本統治時代から戦後までの議会の発展史に関する資料を展示する予定。将来的には近隣の林百貨や旧日本勧業銀行台南支店(現・台湾土地銀行台南支店)など日本統治時代建設の重要な古跡などと結び付け、一帯を歴史文化の中心的エリアにする計画だという。

同建物は元々3階建てで、屋根は斜めの形をしていたが、1960年代に事務スペースの不足を解消するために増築が行われ、当初の外観が失われていた。李孟諺代理市長は、以前は古跡保存に関して正しい観念がなく、乱暴な扱いがされていたと言及。現在進められている修復工事では創建当時の姿を取り戻すことを重視しているとし、多くの貴重な歴史建築を今に伝えたいと意欲を示した。

(楊思瑞/編集:名切千絵)