日本統治時代の名所がテーマの展示会、当時の官庁を使って開催/台湾

【観光】 2018/02/08 14:29文字サイズ:字級縮小字級放大
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景観整備が進む台中の緑川

景観整備が進む台中の緑川

(台中 8日 中央社)日本統治時代、京都の鴨川になぞらえて「小京都」と呼ばれた中部・台中市の名所「緑川」をテーマにした展示会「川游不息-緑川展二○一八」が、1911年に建てられた旧台中市役所(同市西区)で開催されている。クラシカルな雰囲気漂う建物内で、音楽家リン・チャン(林強)氏をはじめとする各分野のアーティスト12人が、聴覚、嗅覚など五感に訴える作品で緑川の歴史や郷土再生、環境意識などを伝える。

台中駅前を流れる緑川は本来は自然河川。1912年、当時の台湾総督、佐久間左馬太が視察に訪れた際、緑豊かな川景色を見てこの名を付けたと伝えられる。しかし都市化が進むとともに生活排水が流れ込むようになり、一部がふたで覆われた。

台中市政府は2015年から、ふたの撤去や水の浄化、周辺の緑化などによる景観整備プロジェクトに着手。昨年には周辺の景観をブランドとして商標登録し、ロゴマークを作成するなどして積極的に川の再生に取り組んできた。関連工事は今年の旧正月(2月16日)までに完成する予定で、新しさの中に往年の面影をとどめるスポットに生まれ変わる。

展示では、リン氏を中心とした音楽家たちが川の水の音、鳥の鳴き声などを収集して作ったメロディーが聞けるほか、フラワーアーティストが花を媒介にして伝える周辺の街のにおい、料理人が紹介する地元の味覚などを通して、緑川の今昔や魅力を感じ取ることができる。

展示会の開催は3月11日まで。

(趙麗妍/編集:塚越西穂)

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