日本時代の製糖所が国際文化交流スポットに/台湾・台東

【観光】 2014/08/02 17:21文字サイズ:字級縮小字級放大
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写真提供:台東廃墟学院

写真提供:台東廃墟学院

(台北 2日 中央社)台湾東部で日本統治時代に建てられた製糖施設、「台東糖廠」の工場跡が、フィンランド出身の建築家、マルコ・カサグランデさんの手によって先月30日、「台東廃墟学院」としてオープン、国際文化交流拠点に生まれ変わろうとしている。台湾の複数メディアが伝えた。

「台東糖廠」は日本統治時代の1913(大正2)年に建設され、台東の産業を牽引していたが1996年に閉鎖された。工場は昔の原型を保っているが、屋根のすき間からは陽の光が遠慮なく射し込んで室内の大きな機械を照らしている。

「廃墟建築」で知られ、昨年ヨーロッパ建築賞を受賞したカサグランデさんは、地元台湾の園芸家や20名余りのボランティアと共に2週間かけて工場内に庭園をしつらえた。ここでは生命力あふれる植物たちが機械と機械の間で青々と自由に育ち、さびれた工場が醸し出す雰囲気と対照を成している。

カサグランデさんは、この製糖工場には日本人の知恵が至るところに見られ、サトウキビを絞った後の残りかすは紙や板の製造に使い、自給自足に近い運営によってエネルギーの浪費を避けていたことがうかがえるという。また、工場内の改装にあたっては台湾先住民と漢人の文化的要素が盛り込まれており、先住民の知恵、特に自然との調和を強調したいとする。

「台東糖廠」の工場跡は2日から17日まで開催される「台湾デザイン展」に合わせて一般開放される。その後は予約制による参観を受付けるほか、各種ワークショップの開催など国際芸術文化交流の拠点として活用され、工場の入り口に設けられた畳敷きの和風空間が訪れる人を迎え入れる。

(編集:谷口一康)

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