台湾・嘉義で日本時代からの客家村“煙楼”復元 タバコ栽培全盛期を再現

【観光】 2014/02/26 16:46 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
写真提供:嘉義県政府

写真提供:嘉義県政府

(嘉義 26日 中央社)阿里山森林鉄道の沿線地域の1つ、嘉義県竹崎郷の鹿満村でかつてタバコを乾燥させる建物として使用されていた“煙楼”がこのほど復元され、25日より一般に公開された。同県では文化継承のため行政院客家委員会から経費を取得、修復工事を行っていた。

台湾南部の嘉義県でタバコの栽培が盛んになったのは日本統治時代にさかのぼる。「タバコ1分(ぶ)(293坪)にコメ1甲(2934坪)の値打ちがある」といわれた全盛期には耕作面積が80ヘクタールにも及んだ。当時は村のあちらこちらには俗に“煙仔間(イェネガム)”とよばれる煙楼が立っていたが、タバコ産業の衰退とともに破壊されたり放置されたままになっていた。

鹿満村の煙楼は「大阪式」とされる木造建築で、屋根には熱や湿気を逃がす天窓が設けられており、タバコの乾燥室や塗り壁を当時のままに再現している。また、室内にはタバコの製造工程を説明する模型や解説プレートが配置されている。

地元ではこのほか、タバコ農家が仕事の合間に食して体力を補ったという“種煙仔飯(ヅンイェネファン)”を準備。肉ちまき、コメ料理の碗[米果](ワークエ)、緑豆スープなどが観光客の食欲をそそった。

(黄国芳/編集:谷口一康)