日本統治時代の地下浄水設備、役目終える/台湾・台東

【観光】 2013/11/27 19:49
日本統治時代の地下浄水設備、役目終える/台湾・台東

(台東 27日 中央社)日本統治時代・大正末期に造られた台東県の「関山浄水場」が太平洋戦争中の激しい戦火をくぐり抜け、およそ90年間現役で働き続けてきたが今秋ついに引退、現在は団体での見学者を迎え入れている。

関山浄水場の敷地内にはシェルターがあり、その中に大きな貯水池が設けられている。貯水池は特殊な工法で掘られたもので、そこに建てられた鉄筋コンクリートの四角い建物の上には土砂や石が厚さ2メートル近くに盛られている。水道会社の関係者の話では、戦時中、砲弾が落とされても分厚い土砂と石を破壊し破砕することができないほど頑丈な造りで、太平洋戦争でアメリカ軍が台湾東部の渓谷を空襲・爆撃した時も生き残り、全くの無傷だったという。

シェルターの上部には6つの換気口があり、そこに「日本横浜製造」とあるが年代は記されていない。浄水場は水道会社の資料によると1924(大正13)年に建てられたとのことで、設備は今でも十分に使え、昔ながらの沈殿濾過方式で得られた水道の水はとてもきれいだという。かつては関山地区で600世帯余りを対象に給水していたが、90年近く経った今でも施設は使用可能。しかしながら今年10月、惜しまれながらもついに引退、現在は団体での見学予約を受け付けている。

(盧太城/編集:谷口一康)