台湾・台東の灌漑用水路で珍しい安全祈願行事 百年ぶり

【観光】 2013/08/18 17:40 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾・台東の灌漑用水路で珍しい安全祈願行事  百年ぶり

(台東 18日 中央社)農地の天候安定を祈願し道教神・玄天上帝への感謝を示すため、旧暦7月、俗にいう「鬼月」には各地の灌漑用の水路で水の神を祭る「水祭」が行われるが、台湾・台東県では地元の用水路のうち海抜が最も高い鹿野の関山灌漑用水路で先日、100年ぶりに行われるという珍しい「ホウ水路」の儀式が行われた。(ホウ=足へんに包。「走る」の意)

この儀式には台東農田水利会から地元役所の水利担当職員や農民など30名が「引水者」として招かれ、水門が開かれると勢いよく流れる水の中に一斉に飛び込んで「水が来たぞ」と口々に叫び、水路脇では他の農民らがドラや太鼓をにぎやかに叩き続けた。

「ホウ水路」の儀式では水門が開く時、少なくとも1人が「引水者」として中に入り水を追いかけ水神様に流れを示さなければならない。しかし、激しい水流に巻き込まれてしまうことが多く任務は命がけ。100年程前、最後に「引水者」を務めたのは恩義ある養父母や地域社会に報いたいと自ら志願した女性だったが、水の中に消えたきり決して戻ってくることはなかったという。

(編集:谷口一康)