離島物語2 緑島は凶悪犯罪者を大歓迎!?

【観光】 2012/03/26 16:42 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
離島物語2  緑島は凶悪犯罪者を大歓迎!?

(台東 26日 中央社)台湾には、住民一同で凶悪犯罪者がやってくる日を心待ちにしているという、世にも珍しい地域がある。東部・台東県の東側、太平洋上に浮かぶ離島・緑島だ。台湾紙「聯合報」によると、島民たちは、同地の刑務所を重大犯罪者の収容専門にするという法務部矯正署の計画を、諸手を挙げて大歓迎しているという。

緑島には日本統治時代から監獄が置かれ、戦後は政治犯の収容先となった。民主化後は暴力団関係者が多く収容され、1990年代には、受刑者に職業訓練を施すための施設も併設されていた。

緑島にはいつの間にか、「監獄島」「ヤクザの故郷」など不名誉な別称までつけられたが、目立った産業のない島で、刑務所は貴重な雇用提供先であるとともに、重要な観光資源となった。多くの旅行客が緑島刑務所の前で記念写真を撮り、島には監獄風カフェなどがひしめいている。刑務所グッズ店の一番人気は、囚人風の服だという。

しかし、幸か不幸か、近年治安の向上で「ヤクザの故郷」は様変わり、緑島刑務所の受刑者は減る一方で閉鎖も噂されていたため、地元では必死に「監獄島の存続」を訴えていた。

そうした地元の要請を知ってか知らずか、法務部矯正署は今月23日、同刑務所では今後、重大犯罪者を専門に収容するとの計画を表明。大勢の島民が「やっと監獄島らしさを取り戻せる」と大喜びした。島の郷長(村長などに相当)は、「刑務所は緑島の最大の特色であり、より多くの雇用機会が生まれれば最高だ」と話している。