台湾と日本で活躍 大正生まれの104歳元女医を新竹市長が祝福

【社会】 2020/10/23 11:48 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
林智堅新竹市長(右から2人目)から祝福される李佳音さん(中央)

林智堅新竹市長(右から2人目)から祝福される李佳音さん(中央)

(新竹中央社)台湾の敬老の日に当たる「重陽節」(旧暦9月9日、今年は10月25日)を週末に控えた22日、北部・新竹市の林智堅市長が、台湾と日本の両地で医師として活躍した李佳音さん(104)を訪問し、長寿を祝った。

母校・新竹州立新竹高等女学校(現・国立新竹女子高)の資料などによれば、李さんは日本統治時代の1916(大正5)年4月、新竹生まれ。同校卒業後、東京女子医科大学に進学した。当時の合格者のうち、台湾出身者は3人だけだったという。

医師免許取得後、結婚して南部・台南で病院の勤務医となった李さん。諸事情で戦後、中華民国空軍の秘密偵察部隊「黒コウモリ(蝙蝠)中隊」の隊員と再婚したが、夫が任務中に殉職。医師の仕事を続けながら女手一つで4人の子どもを育て上げた。58歳で一度リタイアするも、縁あって北海道で医療現場に復帰。97歳で帰郷し、70年余りの医師生活にピリオドを打った。

同市には李さんが生まれた年に建設された新竹公園や、1936(昭和11)年に開園した新竹動物園など、古くから残る名所があり、いずれもリニューアルされている。林氏は自身のフェイスブックで、李さんにこれらの場所を散歩して「地元の変化を見てみてほしい」と伝えたと報告。市内には100歳以上の高齢者が63人いるとつづり、これら“新竹市の宝”が健やかに重陽節を迎えることを祝福した。

(郭宣彣/編集:塚越西穂)