台風が来ず貯水量低下 一部地域で減圧給水へ 10月の実施は史上初/台湾

【社会】 2020/10/08 13:33 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾の主要ダムの貯水率

台湾の主要ダムの貯水率

(台北中央社)経済部(経済省)水利署は7日、記者会見を開き、北部・桃園市、新竹市、新竹県、苗栗県と中部・台中市で14日から夜間の減圧給水を実施すると発表した。10月に減圧給水が行われるのは初めて。

同署によれば、今年は異常気象に見舞われ、豊水期に台風が一つも来なかった。このような現象は1964年以降みられていなかったという。西部にあるダムの集水域では、今年6~9月の積算降水量が平年同期の平均値の2~6割にとどまった。これを受け、経済部は対策チームを月初に立ち上げ、中央気象局や農業委員会、科技部、地方自治体などを集めた最初の会議を7日に招集していた。

同署の王芸峰副署長は、中秋節(今年は10月1日)前後の降水量が想定より少なかったことや、気象局が来春もラニーニャ現象で雨が少ないと予測していることなどから、減圧給水が決まったと説明。対象地域以外では水不足の問題がないこともあり、来年5月末まではこの状態で乗り切れればと話した。

具体的には、夜間11時から翌日午前5時まで、送水の通常圧力を下げる。この措置による一般家庭への影響は少ないが、配水管からの漏水が減少することで、3~5%の水を節約が可能になるという。また、対象地域内のサイエンスパークなどにも5%の節水を要請したとしている。

7日現在、主要ダムの貯水率は石門ダム(桃園市)44.55%、翡翠ダム(新北市)48.57%、曽文ダム(台南市)が34.55%と、いずれも5割を割り込んでいる。

次の対策会議は14日に行われる予定。同署は、渇水期に備えるためにも積極的に節水に協力してほしいと国民に呼び掛けている。

(楊舒晴/編集:塚越西穂)