マスクの国家チームでまたも産地偽装 輸入品を「台湾製」として市販

【社会】 2020/09/10 16:51 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
豪品が中国から輸入した非医療用マスク。「台湾製医療用」と偽って販売されていた=経済部提供

豪品が中国から輸入した非医療用マスク。「台湾製医療用」と偽って販売されていた=経済部提供

(彰化、台北中央社)台湾彰化地方検察署(地検)は9日、中国から輸入した非医療用マスクを「台湾製医療用」と偽って販売していたとして、使い捨て手袋やマスクを製造する豪品国際実業(彰化県)の責任者や従業員計5人に事情聴取した。責任者は詐欺などの疑いで、200万台湾元(約724万円)での保釈を命じられた。同社は有償配給制度用マスクを製造する「ナショナルチーム」の一員。経済部(経済省)は現時点での調査の結果から、産地偽装のマスクは配給分には流入していないとみている。

ナショナルチーム参加企業で産地偽装が見つかるのは、今月3日に不正が公表された加利科技(新北市)に続き2社目。経済部は加利科技の問題発覚後、その他のナショナルチームのマスク輸入数量を調査しており、豪品が8月に中国からマスク718万枚を輸入していたことが分かった。

経済部からの通報を受け、彰化地検は9日、豪品の本社や工場を家宅捜索した。検察や経済部によれば、同社は「台湾製医療用」と表示したパッケージに中国から輸入した非医療用立体マスクを詰め、市場に流通させていた。検察は、同社が1枚約2~3元(約7~11円)で仕入れた輸入品を同5元(約18円)で卸すことで利益を得ていたとみている。輸入したマスクには社名が型押しされていた。

経済部の担当者によれば、豪品は比較的新しくナショナルチームに参加した企業で、1日当たりの生産割当枚数は1万枚。同社が配給用に納めているマスクは、輸入品とは形状が異なるという。だが、経済部は万が一に備え、豪品が8月に納めた分は倉庫に保管しているとした。

(呉哲豪、梁珮綺、陳偉婷/編集:名切千絵)