山で遭難の男性、10日後に無事救助される「水と尿で命つないだ」/台湾

【社会】 2020/06/17 17:06 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
登山道から約20メートル下の谷間に発見された楊さん=消防提供

登山道から約20メートル下の谷間に発見された楊さん=消防提供

(屏東中央社)南部・屏東県中部の山中で遭難し、6日から行方が分からなくなっていた男性が16日、無事に救出された。男性は頭部に外傷を負い、胸部を骨折していたが意識ははっきりしており、「10日間食べ物を口にしておらず、水と尿に頼って命をつないだ」とメディアに語った。

救出されたのは、県内の屏安医院で行政副院長を務める楊欣正さん。同医院の院長によると、楊さんは院内の登山サークルのメンバー。6日は昼には下山する予定で朝早く出発したが、歩く速度が速かった楊さんは隊列から離脱。携帯電話を通じて道に迷ったと明かしつつ、自分を待たず帰るよう同僚に伝えていた。食糧は持っていなかったという。その後連絡が途絶えたのを受け、消防や民間の救助隊などが連日、捜索を続けていた。

楊さんは16日午前10時ごろ、登山道から約20メートル下の谷間で発見された。足を滑らせて落下し、動けなくなったとみられる。通報を受けて現地に向かったヘリコプターに救助され、午後2時半までに救急車が待機する平地に到着した。

楊さんと親しい同県県議が友人の無事を祈って懸賞金をかけていたため、楊さんを発見した民間の救助隊員2人には200万台湾元(約720万円)が支払われる見通し。

(郭シセン、黄麗芸/編集:塚越西穂)