台湾、日常の制限を大幅に緩和 距離確保で「新生活」 コロナ感染落ち着く

【社会】 2020/06/07 18:39 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾、日常の制限を大幅に緩和 距離確保で「新生活」

台湾、日常の制限を大幅に緩和 距離確保で「新生活」

(台北中央社)台湾では7日、新型コロナウイルスの感染状況の落ち着きを受け、感染対策として設けられていた各種制限が大幅に緩和された。マスクの常時着用が求められていた公共交通機関では一定の条件の下、外すことが許されるようになった。プロ野球観戦では座席と座席の間隔が狭められ、スーパーでは試食販売が再開されている。

台湾では海外への渡航歴を持つ人以外の感染が7日まで56日連続で確認されていない。この期間は、ウイルスの潜伏期間とされる14日間の4倍に相当する。

中央感染症指揮センターは「防疫新生活運動」を提唱。手洗いの励行、社会的距離を確保できない際のマスク着用など、個人の衛生管理の徹底を呼び掛けている。社会的距離の目安は、室内1.5メートル、屋外1メートル。これらが実践されている状況下では、イベントの開催などに人数制限は設けないとした。

交通部(交通省)によれば7日以降、公共交通機関では入場の際には検温、マスクの着用が必要だが、入場後は社会的距離が確保されているか、仕切りなどがある状況ではマスクを外しても良いとされる。台湾鉄路管理局(台鉄)と台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)では1日、車内飲食が条件付きで解禁された。

プロ野球観戦では、観戦中はマスクの着用は強制せず、他人との距離の確保が困難な場合にのみ着用を求める。座席間隔は左右2~3席から1席に狭めるが、前後列では斜めになるように配置する。食品の持ち込みや球場で調理した食品の販売も認める。

量販店大手のカルフール(家楽福)は試食販売を再開。事実上の配給制が取られていたマスクの販売が1日に解禁され、同店では7日から台湾各地の店舗で箱詰めマスクを販売する。

同センターの指揮官を務める陳時中衛生福利部長(保健相)は、国内の感染状況は安定しているとして、安心して国内の制限を緩和できるとコメント。厳格な水際対策は継続していくとの姿勢を示した。

(陳怡セン、黄旭昇、陳偉テイ、張雄風、楊啓芳、楊舒晴/編集:楊千慧)