台湾でも天安門事件追悼集会 香港の作詞家「一党独裁に終止符を」

【社会】 2020/06/05 18:04 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
メガホンを片手にあいさつするアルバート・レオン(林夕)さん

メガホンを片手にあいさつするアルバート・レオン(林夕)さん

(台北中央社)台北市内で4日夜、31年前に中国・北京で起きた天安門事件の犠牲者を追悼する集会が行われた。香港の反体制デモを支持する香港人作詞家、アルバート・レオン(林夕)さんがスピーチを行い、母語の広東語で「天が中国共産党を滅ぼし、一党独裁を終わらせる」と気勢を上げた。

集会にはこのほか、事件の体験者で、後に米国に亡命した学者、呉仁華さんや、中国政府に迫害され香港から台湾に拠点を移した「銅鑼湾書店」の林栄基店長らも参加した。

中央社の取材に応じた呉さんは、台湾で多くの人が事件を追悼してくれることにとても感動しているとしながらも、台湾の政府に対し、反体制デモの参加者を保護する法律を制定するよう、天安門事件当事者の一人として訴えたいと話した。

林さんは、追悼集会では歴史を顧みることが大切で、ただ毎年イベントを開催するだけでは本来の意義を失ってしまうと強調。台湾社会は事件の歴史的意義や台湾との関連性を見つけ出すべきだと提言した。

集会は、台湾在住の香港人数人が発起人となって開いたもので、約2000人が参加した。この日は香港でも、中国が導入を決めた「国家安全法制」に反対する大勢の市民が集まっており、手にろうそくを持った両地の参加者が同じ時間に黙とうをささげて天安門事件で犠牲になった人々の死を悼んだ。

(頼言曦/編集:塚越西穂)