日本時代の派出所、8月に修復完了 警察施設として歴史・文化を継承/台湾

【社会】 2020/05/06 16:31 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
修復工事が進められている「烏日警察官吏派出所」=台中市政府提供

修復工事が進められている「烏日警察官吏派出所」=台中市政府提供

(台中中央社)日本統治時代から残る中部・台中市烏日の派出所の修復工事が、8月に完了する見通しだ。修復を手掛けた同市政府文化局は、所有者である烏日警察分局の建物として連綿と続く歴史と文化を継承しつつ、参観を受け付ける方針を示している。

台湾鉄道・烏日駅から約300メートルほどの場所にある同派出所。文化部(文化省)の資料によれば、建物は左右対称で、れんが造りの事務所を中央に挟み、両脇に木造宿舎が連なるデザイン。保存状態が良く、戦後も警察の事務所や宿舎などとして利用され続けた。1994年以降は無人となり、2013年に「烏日警察官吏派出所」として同市の歴史的建造物に登録された。同局は2000万台湾元(約7100万円)余りを投じ、昨年4月から修復工事を進めていた。

同局は、今後屋外に解説板を設置したり、ボランティア育成に協力したりして、派出所の歴史や建築の特色などを観光客に伝えたいとしている。先ごろ進捗状況を視察した張大春局長は、落成後は同区内に点在する日本統治時代に建てられた文化財とともに地元の文化、観光の発展をけん引してほしいと期待を示した。

(編集:塚越西穂)