イタリア支援募金に6日で4億円超 伊出身神父「台湾ありがとう」

【社会】 2020/04/07 19:02 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
イタリア出身の神父、ディド・ジュゼッペ(呂若瑟)さん

イタリア出身の神父、ディド・ジュゼッペ(呂若瑟)さん

(宜蘭中央社)台湾在住55年のイタリア出身の神父、ディド・ジュゼッペ(呂若瑟)さんが新型コロナウイルスが猛威を振るう母国を支援しようと呼びかけた募金活動に、開始から6日間で1億2000万台湾元(約4億4300万円)近い寄付金が寄せられた。ジュゼッペ神父が所属する天主教霊医会(カミロ修道会)が7日、明らかにした。

同会によれば、今月1日の募金受け付け開始以降、同会が設立した東部・宜蘭県羅東の羅東聖母医院の募金センターには多くの人が寄付に訪れ、約3000件、計1000万元(約3600万円)余りが集まった。これに加え、募金口座には2万件、計1億元(約3億6000万円)近い寄付金が振り込まれたという。予想を大きく上回る金額が寄せられたため、同会は受け付けを締め切った。

ジュゼッペ神父は7日、コメントを発表。「台湾ありがとう。寄付金は本当に多すぎます。本当に良い国で素晴らしい国民がいる素晴らしい場所です」と感謝を示した。

また、「金額がこれほど膨大になるとは全く思いもよらなかった」と驚きをあらわにした上で「われわれが今後イタリアの医療従事者のために必要物資を準備できる能力を超えている」と率直に明かした。さらに、寄付者の中で別の団体への寄付を希望する人がいれば、返金に応じるとした。寄付に訪れた人の中には、同医院に入院している末期がん患者や野菜売りの女性、50年以上前に同医院で入院治療を受けた男性の家族などもいたという。

ジュゼッペ神父は1965年、25歳の時に来台。宜蘭県内で障害児支援施設を立ち上げ、これまでに1000人の台湾人児童を支援してきた。2017年には、中華民国に大きな貢献をしたとして政府から中華民国身分証を授与された。

(沈如峰/編集:名切千絵)