台湾、産官学で遠隔教育推進 マイクロソフトがサービスを無料開放

【社会】 2020/02/25 11:59 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
学校内で実施された遠隔教育の様子

学校内で実施された遠隔教育の様子

(台北中央社)新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受ける教育現場を救おうと産官学が連携し、遠隔教育のための環境整備を進めている。台湾マイクロソフトは24日、教育部(教育省)や教育機関と台北市内の高校で記者会見を開き、インターネット上で授業を行ったり、資源を共有したりできるようにする同社のクラウドサービスを生徒や学生、教師向けに無料で開放すると発表した。

教育部が教育機関を対象に運営するクラウド「教育雲」のアカウントを使えば、クラウド上で同社のソフトを使用できる「オフィス365」や、オンラインで会話したり、仲間内で作業を進めたりできる「マイクロソフトチームズ」など、同社が手掛けるサービスを利用できる。

台湾では、ウイルスの感染拡大に伴い延長されていた冬休みが25日に明け、新学期が始まった。だが校内で感染者が出た場合、学級閉鎖や休校などの措置が取られることになっている。

同社の公共業務事業群の潘先国総経理は、やむを得ず授業ができなくなったときでも、学習資源を途切れることなく共有できるとの考えを示した。これらのサービスはすでに使用できるようになっており、全国の小学生や中学生など約250万人に加え、教師20万人が恩恵を受けると同社は見込む。今後は香港やマカオを含む中国の生徒や学生にもサービスを提供する方針だ。

この日の会見では、感染症の影響で台湾に来られなくなってしまった中国湖北省などの学生がオンラインで授業に参加するデモンストレーションを淡江大学が実施。葛煥昭学長は、同大では既存のオンラインシステムとマイクロソフトチームズなどを活用し、学内での授業と遠隔教育を組み合わせて行っていくと説明した。

教育部の范巽緑政務次長は、ウイルスの感染拡大が続いても、教育が中断されることはないと言及。学校のネット環境などハード面の設備は整ったとした上で、これらを活用する能力が教師たちに備わっていることを願うと語った。

(呉家豪/編集:楊千慧)