台湾、日本への渡航警戒レベル引き上げ 保健相、出入国管理の可能性も示唆

【社会】 2020/02/22 12:48 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
韓国とともに「レベル2・警戒」に引き上げられた日本=疾病管制署のウェブサイトから

韓国とともに「レベル2・警戒」に引き上げられた日本=疾病管制署のウェブサイトから

(台北中央社)中央感染症指揮センターは22日、新型コロナウイルスの感染が広がる中での日本と韓国への渡航アドバイスを、現地での一般的な予防措置の順守を求める従来の「レベル1・注意」から、予防措置の強化を促す「レベル2・警戒」に引き上げたと発表した。同センターの指揮官を務める陳時中衛生福利部長(保健相)は、今後の状況によっては出入国管理も排除しないとの見方を示している。

渡航アドバイスは、海外で感染症が発生した際、現地の状況に応じて衛生福利部(保健省)が発表する。全部で3段階あり、最も高い「レベル3・警告」は不要不急の旅行を避けるよう勧告するもので、現在は中国、香港、マカオに適用されている。日本は14日にレベル1に指定された。

日本への警戒レベルを引き上げた理由について同センターは、14都道府県で感染者が確認されており、多くのケースが感染源が明らかになっていないほか、市中・院内感染の例が出ていると説明。韓国については、感染者数が急激に増加したことなどを挙げた。

同部によると、先月8日から今月20日までに日本を訪れた台湾人は119万人余り、韓国は28万人余り。医療機関が受診者の渡航歴を瞬時に把握できるようにするため、同部は21日午後までにこれらの人々の渡航歴をクラウド上に構築するデータベースに読み込ませ、国民健康保険(健保)カードを通して確認できる体制を整えた。本来は中国湖北省への渡航歴がある人を対象に先月末に始められた措置で、対象地域が中国全土、香港、マカオ、シンガポール、タイなどに順次拡大されていた。

(陳怡セン/編集:塚越西穂)