高雄の小学校一行、日本時代の校長の故郷・奈良へ 墓前で敬意示す/台湾

【社会】 2020/02/14 13:34 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
龍肚小学校2代目校長・六山春英さんの墓前で線香を手向ける同小の児童ら=同小提供

龍肚小学校2代目校長・六山春英さんの墓前で線香を手向ける同小の児童ら=同小提供

(高雄中央社)3月に創立100周年式典を開く南部・高雄市美濃区の龍肚小学校の教員・児童計15人がこのほど、日本統治時代の第2代校長、六山春英さんの故郷である奈良県を訪れ、墓前で手を合わせて敬意を示した。一行は六山さんの親族から台湾と一家の縁にまつわる説明を聞くなどし、過去に思いを馳せて涙を流す人もいた。

同校の担当者によれば、同校は創立100周年を迎えるに当たり、これまでの歴史を振り返るのを目的に恩師を訪ねるプロジェクトを開始。今回の訪問はこの一環で、国際交流は開校以来初めてとなった。

春英さんは日本統治時代の1936~37年に同校(当時は龍肚公学校)で校長を務めた。学校側は、1937年に同校の校長宿舎で生まれた息子の英男さんとも連絡をとり、英男さんの記憶の中の龍肚を学校史の一部としてまとめる。

奈良を訪れた張二文校長は、六山一家が台湾で教育に従事した歴史を掘り起こすことで、郷土史の素材として蓄積し、学校史に対する理解を促進できればと話した。

一行は、春英さんの出身地、奈良県高市郡高取町の町立たかむち小学校も訪問。たかむち小のホームページによれば、同校では3年生の児童が交流を行ったという。龍肚小の児童は客家語の童謡や演劇のほか、日本語で「大きな古時計」を披露するなどして日本の児童との友情を深めた。

(王淑芬/編集:名切千絵)