感染者確認のクルーズ船、先月31日に基隆寄港 乗客下船して観光/台湾

【社会】 2020/02/05 19:59 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」=資料写真

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」=資料写真

(台北、基隆中央社)横浜沖での検疫で10人の新型コロナウイルスの感染者が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」は先月31日、北部・基隆市の基隆港に寄港し、乗客は下船して台湾内を観光していたことが分かった。同市や境を接する新北市は、観光スポットの消毒を急いでいる。

港を管理する基隆港務分公司によれば、入境したのは2694人。実際に下船した正確な人数については、乗客が予約の際、台湾のシステムを利用していなかったため確認が必要だとしている。感染者が下船していたかはまだ不明だという。ただ、旅行会社の資料によると、台湾内で団体ツアーに参加していた乗客もおり、台北市の台北101や故宮博物院、新北市の九フンなどの観光地に足を運んだ可能性があるという。(フン=にんべんに分)

また基隆港周辺には屋台が並ぶ「基隆廟口」エリアがあり、個人客が訪れた可能性がある。同市衛生局の呉澤誠局長は、同地も含めた観光スポットの消毒を強化する方針を示した。新北市の侯友宜市長も、九フンの飲食店に消毒を要請したと話した。

中央感染症指揮センターは5日、下船前には乗客全員に対し発熱がないかなどの検査を行っているとしつつ、下船した乗客の中に感染者が含まれていたか、運航会社に問い合わせていると説明。クルーズ船が現在、日本に停泊していることに触れた上で、調査を進めているとの姿勢を示した。

(余暁涵、王朝ギョク、黄旭昇/編集:楊千慧)