新型肺炎、中国の感染防止対策に手抜かりか 台湾がリスク拡大懸念

【社会】 2020/01/18 18:53 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
疾病管制署の荘人祥副署長

疾病管制署の荘人祥副署長

(台北中央社)中国湖北省武漢市で、新型コロナウイルスによる肺炎患者が新たに確認されたことを受け、衛生福利部(保健省)疾病管制署の荘人祥副署長は18日、人から人に感染する可能性を排除できないとの見方を示した上で、中国の感染防止対策に手抜かりがあった可能性を指摘。警戒心を緩めないよう国民に呼び掛けた。

武漢市の衛生当局が同日、患者数が4人増え、計45人になったと発表した。それぞれ今月5~8日に発症しており、いずれも男性だという。最新統計によれば、これまでに2人が死亡、5人が重症で、15人が退院した。患者と親密な接触があったのは763人で、このうち98人を観察対象としてきたが発症した人はおらず、新たな患者はこの中に含まれていなかった。

台湾では、旧正月(今年は1月25日)の連休に合わせて中国に居住するビジネスマンや留学生の帰省ニーズが高まり、これに伴う感染の拡大が懸念されている。荘氏は、武漢天河国際空港ではサーモグラフィーによる体温確認が15日から行われていると説明。発熱し、感染が疑われる人の出国を食い止めるのには効果が期待できるものの、リスクの低下は暫定的であるとの考えを示している。

荘氏によれば、台湾では、武漢からの直行便を利用する旅客を対象に機内検疫を行ったり、帰国後症状が現れた場合は即刻通報するよう呼び掛けたりしているほか、武漢以外の中国各地から戻った人についても、台湾の空港で体温を確認するなどの措置を講じて水際対策を強化している。このほか、医療現場にも、受診者の渡航歴を確認するなど積極的に対処し、疑わしいケースがあった場合はすぐに通知するよう求めているという。

新型肺炎は日本で1人、タイで2人の発症者が見つかっている。

(陳偉テイ/編集:塚越西穂)