リニューアルした新竹動物園 見どころは新概念と歴史感/台湾

【社会】 2019/12/28 19:20 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
新竹市立動物園の2番出入り口

新竹市立動物園の2番出入り口

(新竹中央社)日本統治時代の1936(昭和11)年に開園した北部・新竹市の市立動物園が、約2年半の大規模改修を経て28日、リニューアルオープンした。開園83年という長い歴史を大切にしつつ、動物たちが暮らしやすい環境を目指した同園の見どころをピックアップして紹介する。

▽復元された「2番出入り口」と「噴水」

同園の資料によれば、新竹公園の池に程近い2番出入り口は、日本人設計士がドイツ・ハンブルクのハーゲンベック動物園を手本にしてデザインしたもので、1949年に落成した。復元に当たっては、専門家に鑑定を依頼し、当初の色合いを忠実に再現したという。同時期に造られた噴水も本来の姿を取り戻した。いずれも同市の文化財に登録されている。

▽新しい概念の「食物森林」

市街地に住む動物や昆虫に食べ物と自然に近い生息地を提供することなどを目的に設けられたエリア。約310坪の敷地に約80種類、6000本余りの植物が植えられ、池や堆肥化容器なども設けられた。

▽日本統治時代の施設 残ったものと消えたもの

生まれ変わった同園の中で、今も日本統治時代の名残を伝えているのは、大正時代に創建された新竹神社の境内にあった石灯籠だ。第2次世界大戦で戦火を免れ、戦後に同園に移されたのだという。このほか、開園当時からあるという足洗い場も元の姿をとどめている。一方、ウオミミズクを展示していたドーム型のゲージは取り壊され、跡地には記念の彫刻が飾られた。

▽動物本位の新環境

同園のスターはカバの「楽楽」(メス)。従来の鉄格子とコンクリートのおりから解放され、砂場や池がある新しい環境での暮らしを堪能しており、水に浸かったり餌を食べたりする楽楽の様子をさまざまな角度から楽しめる。マレーグマやベンガルトラ、オランウータンなどの展示場でも柵は取り払われ、より自然な姿を見ることができる。

(魯鋼駿/編集:塚越西穂)