日本統治時代の赤れんが校舎、修復されて史料館に 台湾・台南の女子高

【社会】 2019/11/21 13:39 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
修復された長栄女子高校の赤れんが校舎「紅楼」=同校提供

修復された長栄女子高校の赤れんが校舎「紅楼」=同校提供

(台南中央社)南部・台南市の長栄女子高校のシンボルとされる日本統治時代の赤れんが校舎「紅楼」が修復され、かつての姿を取り戻した。蔡玉敏校長は、今後は史料館として卒業生から集めた古い写真や文物などを展示し、「淑女養成地」と呼ばれた当時の記憶を紡ぎ出したいとしている。

同校の前身は1887年に創立したキリスト教系の「台南長老女学校」。20日に中央社の取材に応じた蔡校長によると、名家の令嬢が淑女としての礼節を学ぶ場所と位置付けられ、文字や算数などの基礎教育のほか、英国の女性宣教師による英語、音楽、マナーなどの授業が行われたという。

紅楼は1923(大正12)年築。「三合院」というコの字型をした台湾の伝統建築様式に和、洋の要素を取り入れた特殊なデザインで、2002年に市の古跡に登録された。だが、天災とシロアリ被害に見舞われて12年に天井が崩壊。16年11月に修復工事に着手し、今年上半期に竣工した。

同校は今月初旬に開催した開校記念イベントに合わせて昔の卒業生らを招き、再生した紅楼をお披露目した。98歳のOGは、かつては2階が宿舎になっており、当時としては珍しかったピアノ教室もあったと回想。90歳近い女性は、コーヒーのいれ方やお茶のたしなみ方、身だしなみ、社交などの授業があったほか、裁縫や刺しゅうも学んだと少女時代を振り返った。

(楊思瑞/編集:塚越西穂)