日本時代創設の書店が復活、プレオープン 文化啓発の役割継承/台湾・台中

【社会】 2019/11/01 18:15 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
1日に試験営業を開始した書店「中央書局」

1日に試験営業を開始した書店「中央書局」

(台中中央社)日本統治時代に創設された書店「中央書局」が20年余りの時を経て復活し、中部・台中市中区で1日、試験営業を開始した。各期のテーマに合わせて書籍や商品、飲食を販売するほか、展示スペースの機能も兼ね備える。同店の運営責任者は、かつて文化啓発の役割を担っていた同書店が今後もその役割を継承し、新たに発展させていければと期待を寄せた。

中央書局は1925年に中部の紳士らが創設した文化普及拠点「中央倶楽部」を前身とし、1927年に当時の台中市宝町3丁目で設立された。戦後の1950年に現在地に移転し、書店として営業を続けていたが、1980年代に入ると書店チェーンの台頭によって経営が悪化し、1998年に閉店した。その後、建物にはヘルメット店やダンス教室が入居するなど、文化の象徴としての面影が失われていた。

2014年10月に建物の賃貸契約が終了する際、地元の文化人らは中央書局の復活を目指す活動を開始。2016年に台湾の企業家夫人が援助する基金会が建物の所有権を取得したことで、再生の道を歩み始めた。

試験営業初日のこの日、開店時間の午後1時を前に店の外には行列ができた。当面は午後6時までの営業とし、徐々に営業時間を延長していくとしている。正式開業は来年1月の予定。

(カク雪卿/編集:名切千絵)