ソメイヨシノ老木を救え 桜モチーフの人形で劇上演/台湾・阿里山

【社会】 2019/10/10 15:13 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
桜をモチーフに特別に制作したポテヒ人形=厳仁鴻さん提供

桜をモチーフに特別に制作したポテヒ人形=厳仁鴻さん提供

(嘉義中央社)景勝地、阿里山にある宿泊施設「阿里山賓館」の玄関前に植えられている樹齢約100年のソメイヨシノが近年、病気になり、開花期の美しさが失われている。地元・嘉義の人形劇団はこの桜の現状に関心を持ってもらおうと、12、13日に阿里山賓館で、桜をモチーフに特別に制作した人形を使った劇を上演する。

阿里山賓館の高芳逸総経理(社長)によれば、嘉義を拠点に活動する伝統人形劇ポテヒ(布袋戯)の劇団「三昧堂」の厳仁鴻マーケティングディレクターと公演の内容を話し合っていた際に桜の老木の現状を伝えたところ、厳さんはこの老木をモチーフにした人形を制作することを決めたという。人形は高さ約170センチ。制作には30万台湾元(約105万円)が投じられた。

厳さんによると、特製人形の特色は手作りの「纏花」と呼ばれる花の髪飾り。纏花とは、型紙に糸を巻いて作った花びらや葉を組み合わせて花の形にした工芸品で、纏花工芸の大家である施麗梅さんが制作を担当した。衣装の裾部分には4色の布を使用。それを110枚の花びらの形状に切り取り、縫い合わせることでグラデーションを作り、老木の100年の風華を表現したという。

(蔡智明/編集:名切千絵)