私有地から先史時代の文物出土 住宅建設がきっかけに/台湾・花蓮

【社会】 2019/08/21 12:41 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
東部・花蓮県の工事現場から見つかった石刃=同県文化局提供

東部・花蓮県の工事現場から見つかった石刃=同県文化局提供

(花蓮 21日 中央社)東部・花蓮県花蓮市内の私有地から、先史時代の文物が出土した。同県文化局が19日、明らかにした。同地は新石器時代から日本統治時代までさまざまな時代の土層が堆積する「花岡山遺跡」(現・花崗山運動公園)の範囲内に位置しており、所有者が住宅を建設しようとしたことが発見につながった。

同局によると、同遺跡の文化層は縄文紅陶文化(3000年以上前)や花岡山文化(2200~3000年前)、花岡山文化の金属器時代(1600~2100年前)、日本統治時代、近現代など多岐にわたる。日本統治時代の学者、移川子之蔵、宮本延人らが調査を進めた記録が残る。1990年代に本格的な発掘や命名が行われた。

江躍辰局長によれば、文化資産保存法の関連規定に基づき、考古遺跡の範囲内にある土地に建築物を建てる場合には試掘調査が必要。同地に住宅を建設するとの通知を受けた同局が今年5月、工事現場の視察に訪れたところ、先史時代の文化層があることが判明。工事は一時停止となり、同局の依頼を受けた台湾大学が今月14日まで発掘調査を実施した。縄文模様が入った陶器の口縁部や破片、携帯可能な砥石、石刃、ヒスイの装飾品や矢の穂先、おのなどが見つかったという。

(李先鳳/編集:塚越西穂)