日本時代の神社遺跡、根っこで隆起 文化財と老木、保護し共存へ/台湾

【社会】 2019/07/10 19:42 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
旧嘉義神社の基壇=嘉義市文化局提供

旧嘉義神社の基壇=嘉義市文化局提供

(嘉義 10日 中央社)日本統治時代に建設された旧嘉義神社の基壇に老木の根っこが入り込み、亀裂を生じさせている。同地は嘉義市の市定古跡。市政府文化局は老木2本を別の場所に移した上で、基壇を修復する工事に8日、入った。文化財と老木、両方を保護し共存させるとの姿勢を示している。

同局によれば、嘉義神社は1915(大正4)年に一代目の社殿が完成。1943(昭和18)年までに害虫被害のため撤去され、基壇のみが残り、周囲にはハクモクレンやマンゴーの木が植えられた。これらの木は樹齢70年余りの大木となり、根が基壇の下に潜り込んでしまったのだという。地面が盛り上がっている部分もある。

同局は、文化財保護の専門家との話し合いを経て木の移植を決定。基壇の修復は約半年かかる見通し。修復工事は社殿の元の姿を復元するものではないとしており、当時の写真や解説を添えた看板などが立てられる予定だという。

(江俊亮/編集:楊千慧)