公共テレビの台湾語チャンネル、来月放送開始 文化相「多文化共生へ一歩」

【社会】 2019/06/27 15:51 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾語チャンネルの放送開始を喜ぶ公共テレビの陳郁秀董事長(左から4人目)と鄭麗君文化部長(同5人目)

台湾語チャンネルの放送開始を喜ぶ公共テレビの陳郁秀董事長(左から4人目)と鄭麗君文化部長(同5人目)

(台北 27日 中央社)公共テレビ(公視)の台湾語チャンネル「公視台語台」が7月1日から放送を開始する。25日には台北市内で記者会見が開かれ、鄭麗君文化部長(文化相)が台湾語であいさつ。こんにちの成果は台湾が多文化共生社会に向かう大切な一歩だと喜びを示し、同チャンネルを通じて台湾語の美しさに触れ、皆で台湾語を使ってほしいと呼び掛けた。

鄭氏は、台湾では2003年に「客家電視台」(客家テレビ)、05年に「原住民族電視台」(先住民テレビ)が誕生しており、台湾語チャンネルの開設が待たれていたと説明。その上で、伝承の危機にある各言語の保存や振興を後押しする「国家言語発展法」が昨年末に立法院(国会)で成立したことにも言及。文化部(文化省)は同法の使命を忘れないと強調し、全ての人が自分の母語を話せることを誇りに感じ、互いの母語を尊重し合えるようにすることで「台湾を正真正銘の多元文化国家にしたい」と意気込んだ。

公共テレビの陳郁秀董事長(会長)は、台湾語は多くの人々の母語であり、保存、再活用する必要があると述べ、同チャンネルの開設は「歴史上非常に大切な瞬間」だと喜んだ。

同チャンネルは台湾のケーブルテレビや電気通信最大手、中華電信のネット配信サービス、MOD(マルチメディア・オン・デマンド)で視聴できる。

(江佩凌/編集:塚越西穂)