駆除に農薬使用を義務付けへ 台湾本島での害虫成虫確認受け

【社会】 2019/06/18 19:08 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
農作物の害虫、ツマジロクサヨトウが発見され、防除作業が行われている雲林県=同県動植物防疫所提供

農作物の害虫、ツマジロクサヨトウが発見され、防除作業が行われている雲林県=同県動植物防疫所提供

(台北 18日 中央社)行政院(内閣)農業委員会動植物防疫検疫局は、農作物の害虫、ツマジロクサヨトウの成虫が台湾本島で確認されたのを受け、18日から防除対策を強化する。これまでは成虫が見つかった場合、焼却や埋却の方法で駆除していたが、今後は地方自治体による指導の下、農薬散布が強制される。これにより被害の拡大防止を目指す。

同局によると、18日午前までに台湾全域の22カ所で計56匹の成虫が見つかった。発見された県市は、金門、馬祖、澎湖の離島3県に加え、新竹、苗栗、嘉義、屏東、花蓮の台湾本島5県の8県。

ツマジロクサヨトウの分布が拡大すれば、台湾の農業に甚大な被害が出るのではないかと懸念されている。農業委員会の陳吉仲主任委員は、台湾は農業技術や防疫、病害虫防除において世界で屈指の能力を持っていると述べ、食糧問題にはならないとの見解を示した。

ツマジロクサヨトウは米州の熱帯・亜熱帯地域などを原産とする外来種。繁殖力が強く、2016年にアフリカで猛威を振るった後、アジアに拡散し、今年初めには中国の雲南省を皮切りに中国各省で相次いで発見された。台湾では今月8日、苗栗県で1例目の幼虫が見つかった。

(呉欣紜/編集:荘麗玲)